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2017.09.20

靴の話

突然ですが、皆様は「靴」はお好きですか。
私は洋服と同じくらい、いえ、それ以上に靴が好きです。
街で見かける色とりどりの美しい靴は、芸術品のような存在感があって、眺めているだけでも幸せで
す。
というよりも眺めていることしかできないのですが・・・
なぜかというと私は、サイズが小さい・外反母趾・皮膚が弱い・という三重苦の足の持ち主なのです。
自由に歩ける健康的な足を持っているだけで十分幸せですが、靴を履かない日はありませんので私に
とっては大きな悩みです。
悲しいことに、デパートの服屋さんに置いている靴や、安価でおしゃれな靴はほとんど足に合いません。
靴擦れをして痛いけれど、なんとか履けるようにと買った中敷きやクッションパッドの類はお店が開ける
ほど持っています。
そんな私が唯一、何の心配もなく履けるのが、真冬に履くムートンブーツです。あのブーツが世に出て
きたときは、本当に素晴らしいものが流行してくれた!と感激したことを覚えています。
しかも北国の深ーい雪にもばっちりです。

話がそれてしまいましたが、長年の悩みを解決するには文句ばかり言っていても仕方ない、と思い立
った私は初めて「ちゃんとした靴」を買うことに決めました。
シューフィッターの店員さんがいるお店に行き、あれこれ何足も試し履きした結果、靴の専門家が選ん
だのは驚くほど小さな靴です。店員さんは、まるで奥歯を抜く歯医者のように力をいれ、靴べらを使って
グリグリ・・・と私の足に履かせてくれました。
圧迫されて血が止まる!と思うほどきついその靴は、不思議なことにしばらく歩くと足に一体化したよう
に馴染んだのです。
まるでメーカーの宣伝文句のようになってしまいましたが、私はその瞬間にプロの凄さを身をもって体
験し、このブログに書かせていただこうと思い至りました。
そういうわけで、普段安物買いをしている私にとってはすごく勇気の要るお買い物でしたが、「良い靴は
その人を素敵な場所へ連れて行ってくれる」という言葉を信じ、大事に長く履いていこうと思っておりま
す。

(Y.Y)

2017.09.13

名字のルーツ

私は割と珍しい名字なので、
お会いする方に「初めて聞く名字です」とか「めずらしい名字ですね」とよく言われます。
時々、それに加えて「どちらの出身ですか」、「ご先祖さまはどちらの方ですか」
と聞かれることもあって、祖父は徳島出身
と聞いていたものの、元々はどこからやってきたのか、
ルーツを知りたいなとは以前から思っていました。


そんなとき、「名字由来net」(https://myoji-yurai.net/)というサイトの存在を知りました。
文字通り、名字の由来が検索できるのと全国にどのくらいの方がいらっしゃるのが分かるサイトです。
私の名字は全国順位4,717位、全国人数もおよそ2,300人で、決して多くない人数です。
気になるルーツは奄美大島らしく、2300人の中でも奄美大島に住んでいる方が多い
ということが分かりました(由来については残念ながら掲載されておらず不明のようです)

そこまで分かると奄美大島という地名に特別な響きを感じるものです。
奄美大島を舞台にした小説を残している島尾敏雄、ミホ夫妻や
画家の田中一村のことがメディア等で紹介されるとついつい気になってしまいます

小中学校のころ、名字をきちんと読んでもらえなかったり、
言っても聞き返されることが多いため、
結婚して姓が変わるものなら平凡な名字がいいなと思っていたものですが、
たぶん珍しい名字のままになりそうです。
ただ最近はせめて聞き返されないように、
自分の名字を大きな声で滑舌よく発音するように心がけるようにしています(笑)。

(アダン)

2017.09.06

会議の生産性

病院は、委員会と名の付く会議がとても多いと感じています。
そしてその会議に出席したり、進行したりして感じていたのは、
会議ってどうしていつもうまくいかないんだろうということでした。

うまく発言できないな、自分はいなくてもいいんじゃないかな、
図書委員会は自分が話してばっかりで虚しいと感じていたのは、私だけではないはずです。

悩みつつ会議の進め方の本をいくつか読んで、ファシリテーションの技術に出会いました。

最近は、医学雑誌の特集でも増えてきましたね。
『看護管理』でも 2016年 10月号で
「1冊まるごと特集! 看護のためのファシリテーション 対話型・参加型組織をつくる技法と実践」
という特集が組まれていました。

様々な本を読んで私がなるほどと感じたのは、
事前に議事を送付するなど準備を入念に、時間はきっちり守る、すぐに議事録を共有、
担当者を会議の場で明確にするなどです。

では、図書委員会を例にとり、実践したことをまとめてみます。

・まずは、メンバーを厳選しました。不要な人は呼ばないことです。
図書室を使ってくれるメンバーに来てもらいました。

・なるべく全体が45分で終わらせるような議事とします。
一つの議題について、話し合う時間を設定します。「紛失については10分」などです。
答えがでなければ、次回に持ち越して宿題とします。

・参加者全員に発言の機会をあたえます。
逐一みなさんにコメントをいただく、最後に会議の感想や付け足しはありますかと聞いてもいいです。

・重要な議事、今後の方向性を考えるのを後回しにしがちでしたが、一番先にします。
最後にすると疲れてしまいよい意見が出なかったり、終わらない危険性があるからです。

・会議が始まる前に、目標を明確にします。
図書委員会なら、50万円削減する案を可能な限り考えるなどです。

・議事の進行のリハーサルをしておくと、
「ほかの病院ではどうなの?」といったあらかじめでそうな質問などに対応できます。

おかげで図書委員会の生産性があがり、PDCAサイクルを回しながら
いろいろなものごとをなしとげられるようになってきました。

さらに、根回しについても理解が深まり、
若い頃は根回しってなにをすればいいか想像すらつきませんでしたが、
今は、こうしたいけどどう思うか、この話題ふりますとか、
キーメンバーにこういう話しますよと事前につたえておくことが重要だと感じています。

また、図書室司書は一人ですが、委員会としてチームでいろいろなことを考えて実践していくと、
つらい時ものりこえられると感じています。

jhlaの委員会でもそうです。
個人ではなくチームでなしとげると何事も楽しく、負担を分散させることができます。

(さくらこ)

2017.08.30

恐怖の入札

もうすぐ来年度の雑誌の購入を考える時期がやってきました。
これまた苦しいです!なぜなら昨年から入札になったから!!

ただでさえ頭が痛い雑誌の購入なのに入札の準備があまりにたいへんでした。
見積もりは2ヶ所でいいやと思っていたのに、購入担当者から最低3ヶ所以上は見積りを取ってと言われ、
見積りを取るたびにもっともっとと結局、和・洋雑誌ともに5ヶ所の書店・代理店に依頼しました。
もちろん1カ所で和洋雑誌の見積りが足るところもありますが、和・洋別々の書店・代理店もありました。

これに加えて当院では図書の一部も入札になりました。
入札の対象となるのは毎年購入している「今日の治療薬」などの類です。
書店さんに見積りを頼むとまだ出版されていないのにどうやって金額を出すんですかとのお言葉。
概算でもいいからと言っても来年も同じ金額とは限らないので出せませんとのお返事。…いや、その通りです。

もちろんサクサクと見積りを出してくれるところもありましたが金額が?な額だったりします。

そして予想外だったのが、当院の場合は国内雑誌の見積もりが一番たいへんでした。
各見積りの整合性が取れない上にまったく値引きなしの見積もりもありました。
当院が特殊だとは思うのですが、かなり細かい見積りを要求したので書店さんも混乱したかと思います。
そして何回もやり直しをお願いしてしまいました。

実は昨年も嫌気をさして途中で辞退された書店さんがあったのですが、
今年は最初から辞退するところがあるだろうな。
でも、まっ、少ないほうがいいやと思いながら依頼することにします。

昨年は何度も何度も嫌な思いをしました。本当に投げ出したくなりました。
1回経験すれば少しはましになるかもとは到底思えません。
そんな風に考えられないほど、辛い作業でした。

ただ、1つだけいいことが。
私があまりに不憫に見えたのか、ある医師がコーヒーメーカーをプレゼントしてくれました。
おかげさまで大事に使わせていただいております。

とは言っても、避けられない道なので今年もやるしかないのですが、
今年は自分でご褒美を用意してあります。
ご褒美に向けてほどほどに頑張るぞ!

(ぱぱんが)

2017.08.23

看護研究と文献検索 その5

「看護研究と文献検索」もその5となりました。
勝手にシリーズ化している ぴんく です。
以前の投稿はこちらよりお読みください(http://jhla.jp/blog/2016/10/2435/)。

今回は番外編、準備をしていたら見つけちゃった「気になる検索式」です。
今年は新たな試みとして、臨床検査技師対象の文献検索勉強会も開催しました。
診療ガイドラインのクリニカルクエスチョンを例題に、「検索式」欄に記載されている使用したデータベースキーワードをなぞりながら解説するスタイルです。
こちらについてもいつか触れてみようと思いますが、今回はそれにまつわるオマケから。
(わりとこっちの方がいつも好評のようで。。。)

「診療ガイドラインにかいてある検索式で、おかしなものを見つけました」という報告です。
ただ、これを伝えるのが難しい。
あっさりわかる人もいるでしょうが、せっかくなので細かく説明してみます。

診療ガイドラインに記載されている検索式(変じゃない???)

  • hematuria[majr]/diagnosis

→「hematuria」(血尿)というMesh(シソーラス)で、サブヘディング(副標目)はdiagnosis(診断)を選択、さらに文献の「Major Topic」(中心的主題)であるキーワードを指しているように私には見えた

PubMedでの検索結果(件数を見てみるとさらに疑いが濃くなります)

#3 Search hematuria[majr]/diagnosis 3377
#2 Search "Hematuria/diagnosis"[Majr] 953
#1 Search "Hematuria/diagnosis"[Mesh] 2180
(※件数は2017年7月28日現在)

#1と#2はMeshデータベース副標目の「diagnosis」を入れて、かつ「Restrict to MeSH Major Topic.Subheadings」を選択するかどうかの違い。
#3が本当に文献の中心的な主題としての診断に関する「血尿」というMesh(シソーラス)であれば、#1や#2より多くなるはずありません!

詳しく見るために、#3のSearch detailsを確認してみましょう。
"hematuria"[MeSH Major Topic] AND ("diagnosis"[Subheading] OR "diagnosis"[All Fields] OR "diagnosis"[MeSH Terms])

あー。。。。
なるほど、以下の2種類を掛け合わせていると思われます。

  • 文献の主題としての「血尿」
  • 「血尿に関する診断」でなくても「何かについて“副標目で診断”とされている文献」や、「”診断”というキーワードが使われているもの」や「Meshで網羅的に診断に紐づけるけられているキーワード(Mesh がdiagnosis)」

診療ガイドラインの検索ですし、漏れがあるよりはノイズが多くてもということでしょうか。
問題は、この中で最低限"Hematuria/diagnosis"[Mesh]、つまり「血尿に関する診断」の文献が漏れていないかです。
ORで確かめてみましょう。

Search  (hematuria[majr]/diagnosis) OR ("Hematuria/diagnosis"[Mesh]) 4158
4158((hematuria[majr]/diagnosis) OR ("Hematuria/diagnosis"[Mesh]))-3377(hematuria[majr]/diagnosis)=781

あ、ついてきてます?

つまり、「網羅的であるはずの“血尿・診断関連の文献”」の中から、「Meshの“血尿に関する診断”」のうちの781件が漏れているようなので、ちょっとまずい気がします。
もちろん、ヒットした内容の吟味までしていないのでなんとも言えませんが、願わくば検索式の記述間違い(診療ガイドラインに掲載した段階の)であって欲しいものです。

(そろそろベテランか? 9年目のぴんく)

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