ブログ

2016.08.10

思い出の本

私は子供の絵本をお借りする為、自治体の図書館に大変お世話になっています。
どの絵本もお話しや挿絵がとても素敵で個性豊かです。

絵本を探していると時折、私が子供の頃に読んだ絵本と再会できる瞬間があります。
「いもとようこ さん」「いわさきちひろ さん」「五味太郎 さん」の温もりのある絵。
「おばけのてんぷら」「ぐりとぐら」「三びきのやぎのがらがらどん」「11ぴきのねこ」
「ねずみ君のチョッキ」「はらぺこあおむし」などです。


「りゅうのめのなみだ」(偕成社)
浜田廣介 文・いわさきちひろ 絵


「おばけのてんぷら」(ポプラ社)
せな けいこ 作・絵

これらの絵本と再会できた瞬間に「懐かしい!」と思わず手に取ってしまいます。
しかも数刷目として今もなお現役で、新しい本の状態で本棚に並んでいることに感動を覚えます。

そして、夏休みが近づく頃に書店では文庫コーナーが広く特設されます。
表紙は現代のイラストレーターによる新デザインです。
ずっと前に読んだ、または読みかけのあの本とも再会できます。
毎年、懐かしくなり、また読んでみたい気持ちになります。

私自身は読書の習慣から遠くなっていました。
絵本や文庫コーナーを通して、改めて読書による心の安らぎやドキドキ感などの魅力を実感しています。

私は今幸運にも病院の図書室勤務となり図書室で仕事をしています。
日々の蔵書登録を通して、様々な分野の専門書のタイトルを目にする機会をいただいています。

様々な医療の専門分野があり、その分野を多くの方々が研究されています。
そして、その本や論文を熱心に読み勉強される方々がいらっしゃいます。
その努力に尊敬の念を抱きます。

振り返ると、ずっと前に読んだ思い出の本からも著者の熱意を感じ取り、
その頃の思い出と一緒に心に残っていたのかもしれません。

皆様にとって「思い出の本」はどのような本でしょうか。

(図書館好き)

2016.08.05

患者図書支援事業 「広報誌」を更新しました。

今回は、君津中央病院「やすらぎ文庫」だより (Vol.16) です。
年6回発行されている「やすらぎ文庫」は、平成25年12月より作成されており、君津中央病院公式サイト内『患者図書室「やすらぎ文庫」』でvol.1から閲覧できます。
ぜひ、こちらもご覧ください。

担当者からのコメントです。

当院の患者図書室は、来室される方々が自ら病気や治療の理解を深められるよう支援することが目的です。
私たち専任看護師がお話を伺ったり、患者さんを支援出来そうな本を紹介したりしています。
生活や介護の事、子供の療育、がんの相談、病気全般のお話を伺うのですが「体の事は医療従事者が考えてくれるもの、素人は本を読んでも分らない」と思っておられる方が多いと気付きました。
そこで毎回よく読まれている本を載せて、どんな方が読まれるか?参考になる点はどこなのかを掲載するようにしています。
図書室行事を載せる等、利用された方の紹介をして行ってみたいと思えるように考えています。

当委員会では、各施設の利用案内・広報誌を紹介し、参考にしていただきたいと思います。
発行されている施設の皆様、ぜひ皆様の作成された利用案内・広報誌をこのサイトで紹介させてください。
ご連絡お待ちしております。

(患者医療図書サービス支援事業)

2016.08.03

パステル和みアート

当院のがん相談支援センターでは、毎月第3火曜日に定期的にサロン「おひさま」を開催しています。「おひさま」という名前には、参加された皆さんに光が届きますようにと願いが込められています。
午前は専門家による学習会、午後からは茶話会、パステル和みアート、タオル帽子作成などを開催しております。
私も以前からパステル和みアートに興味があったので、体験に参加させてもらいました。
パステル和みアートの魅力は、絵が苦手な人にでも指を動かすだけで不思議と絵が描けてしまうところです。
今回私が挑戦した「サンセットビーチ」というテーマは、今この時期にぴったりのものです。私は砂浜に色を使わず、海の色にピンク、ブルー、イエローなどで表現しました。
テーマは同じなのに、一つ一つ違う作品でどれも感動してしまいました。
参加者の一人として、完成した作品に癒され、また元気をもらい、温かい気持ちになれました。
最後にがん相談支援センターのスタッフの皆さん、貴重な体験をありがとうございました。

 



はたはた

2016.07.27

3年目の夏

JHLA広報委員になって3年目を迎えました。

1年目は「無理な事はお願いしませんから」という委員長のお言葉に甘え、
委員会のメールのやりとりを眺め、時々発言する、というゆるーい参加でした。

2年目には40周年記念大会があり、「普段仕事してないのだから
写真班くらいは担当せねば」と一念発起し約10年ぶりに飛行機に乗って参加。
パシャパシャといまいちなアングルで写真撮影を行い、膨大な写真から
使えるものを拾っていただき、なんとか役目をこなしました。

新年度の活動からはブログ担当という役割をいただき、
サイボウズを利用したグループワークでの活発な活動に参加しています。
しかしITに疎い私。SNSも触ったことがないのでブログのUPも四苦八苦。
他の委員の皆さまに助けられてなんとか作業しています。
グループワークで飛び交う未知のコトバ(IT用語)「FFって?」
「ピン止め?」「カラム落ち?」などはGoogle先生や先輩方ににお伺いをたてて
少しずつ学んでいるところです。

読みやすく、わかりやすい表現になっているか(改行など)老眼に鞭打ちながらの作業。
世の中のブロガーさんはちゃちゃっと作ってしまうのでしょうね。うらやましい…

UPの回数をこなせば作業も効率よくできるようになる、と信じて頑張ります。
上達したらいつの日か後任の方へも「ああ、これはね~」などと軽口をたたきながら
レクチャーできるようになるかな?

諸先輩方、読者の皆様のご指導・ご鞭撻を宜しくお願い致します。

南国のライブラリアン

2016.07.21

レガシー

パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)が
今年も札幌を中心に、7月16日から開催されています。
世界各地からオーディションで選ばれた若い音楽家たちが、
欧米の名門オーケストラからやってきた教授陣にレッスンを受けながら、
1か月間、共に学び演奏する国際教育音楽祭です。

PMFの創設者は、指揮者のレナード・バーンスタイン。
「ウエストサイド・ストーリー」の作曲でも有名です。
当時71歳、既に癌を患っていたバーンスタインは、
神様から与えられた残りの時間をどう過ごそうか考えたそうです。
 -ピアノに向かい、ベートーヴェンのソナタ全曲を演奏すべきか。
 -指揮者としてブラームスの交響曲全曲を演奏すべきか。
 -作曲家として新しい曲を書くべきか。
そしてまもなく「若い人達への教育に残りの時間を使おう」と決めたそうです。

1990年6月、札幌で第1回PMFが開催されました。
その約4か月後、バーンスタインはこの世を去ります。
以後その遺志は受け継がれ、毎夏、PMFは札幌を彩るようになりました。

何かを後世に引き継ぐということ。
札幌の夏はふと想起させてくれます。

先日、薬剤師を対象にPubMed検索のレクチャーをしました。
その準備中、薬の検索についても勉強しなくては…と開いた本に、
ジョン・ショウ・ビリングスの肖像画が掲載されていました。
南北戦争から戻り図書館業務に就き、蔵書目録を作った…だけでは満足せず、
Index Medicusを生み出してくれたビリングス。
記念すべき1号が作られたのは1879年、41歳のときだったのですね。

…その年齢に、だんだんと近づいている私です(どうしましょう)。
偉大なる先人たちを引き合いに出すのはあまりに畏れ多いですが。
形あるもの・ないものいずれにしても、
誰かの礎にしてもらえるものを今後何か提供できるだろうかと、
この7月、考えてしまうのでした。



※写真は、札幌コンサートホールKitara(キタラ)そばのバーンスタイン像です


(ねこのお母さん)

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