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2018.02.08
気を付ける
広辞苑では「あやまりがないように気をくばる。」と記載されている。
先月山スキーで訪れた山が、訪れた翌々日に噴火した。
訪れた当日も活火山だからと心配はしつつも、
「今は警戒レベルも下がっているし」
「なにか異変があったら、シェルターはあちら」
「逃げるときは風下へ、ですね」などとなんとなく確認しながら、
各自気を付けて周辺を滑ったり歩いたりしていた。
偶然免れた自然災害であった。
雪の中で遊ぶことも多いため、雪崩についても心配だ。
毎年冬が来る頃行われる雪崩の講習会があるが、できるだけ参加するようにしている。
気象条件や地形への注意も大切だが、雪崩にあうのは経験を積んだ人に多いという統計もある。
間違った判断をして偶然事故にあわなかった経験(成功体験)の積み重ねが
事故につながる行動を起こしやすい、ということだ。
「人間は誤った判断をすることがある」ということ肝に銘じ、気を付けたい。
翻って、医療施設では職員向けの「医療安全」講習が定期的に行われている。
2007年の医療法改正により定められた「医療の安全管理のための体制の確保」にしたがい、
すべての医療施設には年2回程度全職員向けに行うよう定められたことによる。
当院でも全職種の職員が参加できるよう、講演、
出られなかった職員向けにビデオ放映での講習、
ビデオを各自視聴してのレポート提出などにより講習を行っている。
図書室職員には難しい内容のものも多い。
また、通常医療に従事しているスタッフには当然のことすぎて耳に入ってこない、
こともあるかもしれないが、繰り返し「気を付ける」「注意を喚起する」、
そして直接医療行為を行わない職種も含め全職員が「関係ないと思わない」ことが、
安全性を少しでも高めるのではないかと思っている。
(ころぼっくる)