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2017.08.30

恐怖の入札

もうすぐ来年度の雑誌の購入を考える時期がやってきました。
これまた苦しいです!なぜなら昨年から入札になったから!!

ただでさえ頭が痛い雑誌の購入なのに入札の準備があまりにたいへんでした。
見積もりは2ヶ所でいいやと思っていたのに、購入担当者から最低3ヶ所以上は見積りを取ってと言われ、
見積りを取るたびにもっともっとと結局、和・洋雑誌ともに5ヶ所の書店・代理店に依頼しました。
もちろん1カ所で和洋雑誌の見積りが足るところもありますが、和・洋別々の書店・代理店もありました。

これに加えて当院では図書の一部も入札になりました。
入札の対象となるのは毎年購入している「今日の治療薬」などの類です。
書店さんに見積りを頼むとまだ出版されていないのにどうやって金額を出すんですかとのお言葉。
概算でもいいからと言っても来年も同じ金額とは限らないので出せませんとのお返事。…いや、その通りです。

もちろんサクサクと見積りを出してくれるところもありましたが金額が?な額だったりします。

そして予想外だったのが、当院の場合は国内雑誌の見積もりが一番たいへんでした。
各見積りの整合性が取れない上にまったく値引きなしの見積もりもありました。
当院が特殊だとは思うのですが、かなり細かい見積りを要求したので書店さんも混乱したかと思います。
そして何回もやり直しをお願いしてしまいました。

実は昨年も嫌気をさして途中で辞退された書店さんがあったのですが、
今年は最初から辞退するところがあるだろうな。
でも、まっ、少ないほうがいいやと思いながら依頼することにします。

昨年は何度も何度も嫌な思いをしました。本当に投げ出したくなりました。
1回経験すれば少しはましになるかもとは到底思えません。
そんな風に考えられないほど、辛い作業でした。

ただ、1つだけいいことが。
私があまりに不憫に見えたのか、ある医師がコーヒーメーカーをプレゼントしてくれました。
おかげさまで大事に使わせていただいております。

とは言っても、避けられない道なので今年もやるしかないのですが、
今年は自分でご褒美を用意してあります。
ご褒美に向けてほどほどに頑張るぞ!

(ぱぱんが)

2017.08.23

看護研究と文献検索 その5

「看護研究と文献検索」もその5となりました。
勝手にシリーズ化している ぴんく です。
以前の投稿はこちらよりお読みください(http://jhla.jp/blog/2016/10/2435/)。

今回は番外編、準備をしていたら見つけちゃった「気になる検索式」です。
今年は新たな試みとして、臨床検査技師対象の文献検索勉強会も開催しました。
診療ガイドラインのクリニカルクエスチョンを例題に、「検索式」欄に記載されている使用したデータベースキーワードをなぞりながら解説するスタイルです。
こちらについてもいつか触れてみようと思いますが、今回はそれにまつわるオマケから。
(わりとこっちの方がいつも好評のようで。。。)

「診療ガイドラインにかいてある検索式で、おかしなものを見つけました」という報告です。
ただ、これを伝えるのが難しい。
あっさりわかる人もいるでしょうが、せっかくなので細かく説明してみます。

診療ガイドラインに記載されている検索式(変じゃない???)

  • hematuria[majr]/diagnosis

→「hematuria」(血尿)というMesh(シソーラス)で、サブヘディング(副標目)はdiagnosis(診断)を選択、さらに文献の「Major Topic」(中心的主題)であるキーワードを指しているように私には見えた

PubMedでの検索結果(件数を見てみるとさらに疑いが濃くなります)

#3 Search hematuria[majr]/diagnosis 3377
#2 Search "Hematuria/diagnosis"[Majr] 953
#1 Search "Hematuria/diagnosis"[Mesh] 2180
(※件数は2017年7月28日現在)

#1と#2はMeshデータベース副標目の「diagnosis」を入れて、かつ「Restrict to MeSH Major Topic.Subheadings」を選択するかどうかの違い。
#3が本当に文献の中心的な主題としての診断に関する「血尿」というMesh(シソーラス)であれば、#1や#2より多くなるはずありません!

詳しく見るために、#3のSearch detailsを確認してみましょう。
"hematuria"[MeSH Major Topic] AND ("diagnosis"[Subheading] OR "diagnosis"[All Fields] OR "diagnosis"[MeSH Terms])

あー。。。。
なるほど、以下の2種類を掛け合わせていると思われます。

  • 文献の主題としての「血尿」
  • 「血尿に関する診断」でなくても「何かについて“副標目で診断”とされている文献」や、「”診断”というキーワードが使われているもの」や「Meshで網羅的に診断に紐づけるけられているキーワード(Mesh がdiagnosis)」

診療ガイドラインの検索ですし、漏れがあるよりはノイズが多くてもということでしょうか。
問題は、この中で最低限"Hematuria/diagnosis"[Mesh]、つまり「血尿に関する診断」の文献が漏れていないかです。
ORで確かめてみましょう。

Search  (hematuria[majr]/diagnosis) OR ("Hematuria/diagnosis"[Mesh]) 4158
4158((hematuria[majr]/diagnosis) OR ("Hematuria/diagnosis"[Mesh]))-3377(hematuria[majr]/diagnosis)=781

あ、ついてきてます?

つまり、「網羅的であるはずの“血尿・診断関連の文献”」の中から、「Meshの“血尿に関する診断”」のうちの781件が漏れているようなので、ちょっとまずい気がします。
もちろん、ヒットした内容の吟味までしていないのでなんとも言えませんが、願わくば検索式の記述間違い(診療ガイドラインに掲載した段階の)であって欲しいものです。

(そろそろベテランか? 9年目のぴんく)

2017.08.16

つばめさん

職場の入り口には毎年つばめが巣を作ります。
今年は巣作りから巣立ちまでを3回見守りしました。

3回目は巣の中の卵が、
ゆで卵になっちゃうのではと思うような暑い日もありました。

それでも、いつものとおり、
キシキシと声がするようになり・・・
巣の縁からシジミのような頭がみえるようになり・・・
巣の縁に「顔」が並ぶようになり・・・
シャカシャカと大きな声と、黄色い口をあけるようになり・・・・
気が付くと、「エッヘンどうだい!」といわんばかりに、
黒い頭と白い胸毛もふっくらと
巣にぎゅうぎゅう詰めの子ツバメの姿となりました。

君たちは親鳥の運ぶ餌だけでこんなに大きくなるんだね。
やつれてフラフラしながらもせっせと餌を運ぶ親鳥はすごいな。

いつもそう思います。
「親」の原点をみるような思いがします。
そして、自分は親としてどうだっただろうかと
心が痛みます。

台風の名残の強い風が吹く中、
子つばめ達は巣立っていきました。

毎日君たちを見るのが楽しみだったよ。
ありがとう。

(一閑人)

2017.08.09

どの雑誌に投稿するか?

1例報告を英文誌に投稿したい。
…が、どのJournalに投稿すればいいのか分からない
という相談が寄せられました。
なかなか困る相談です(よね?)

上司の先生や、関連する他科の先生にも相談したけれど、
具体的な誌名を挙げてもらえず、途方に暮れてのご相談でしたので、
では、一緒に探してみましょうか…となりました。
(大学の英文紀要や、所属学会の英文誌が第一候補にならない理由は、深く突っ込めませんでした…)

最初は、特定の診療科や内容を挙げて
「インパクトファクターが〇~〇くらいの雑誌の一覧がほしい」など
掲載先の評価を気にされていましたが、
一緒に調べるなかで、シンプルな一例報告を掲載している雑誌がとても少ないことに気づき、
投稿する論文を載せてくれそうな雑誌を探そう、と
候補誌を見つけるたびに掲載されているケースレポートを検索し、
タイトルや抄録に目を通すことを繰り返しながら
「この雑誌よさそう…」という候補を見つけることができました。

検討される中で、いわゆる「ハゲタカ」出版社の話、
インパクトファクターとケースレポート誌の関係、
インパクトファクターとh指数の話、
投稿料金の高さ(cost of Knowredge)など
関連する話題に触れたこともあり、私も知識の整理ができました。
その後、投稿料がお若いその先生の自己負担だったのかが、とても気になるところです(聞けていない)。



◆ハゲタカ出版社の「Beall's List」はちょうど同時期に一旦閉鎖され、
その後、有料公開されることになったようです。
http://www.nature.com/news/pay-to-view-blacklist-of-predatory-journals-set-to-launch-1.22090


◆google Scholer のh指標
https://scholar.google.co.jp/citations?view_op=top_venues&hl=ja
ランキングの高い出版物 - Health & Medical Sciences
サブカテゴリ-から診療科も選べます


◆論文作成ABC うまいケースレポート作成のコツ(第11回) FAQ どの雑誌へ投稿するか?
松原 茂樹.周産期医学(0386-9881)43巻8号 Page1043-1050(2013.08)
取り寄せたところとても面白かったと、単行書にまとまったものを購入されていました。


(ふかやん)

2017.08.02

くせ

先日看護師さんにビジネス心理学の本を数冊借りました。

言葉、目や手の動き、姿勢、行動などでその人の心理が分かるというものです。
あまりこういった類の本は読んでこなかったのですが、
「確かに!」と思うものから「そうかな?」と思うものまでありました。

もちろん自分もよくやってしまう仕草もありました。
口元を触ったり、レシートを丸めて捨てたり。
腕組みの仕方でもいくつか意味があるそうです。

言葉だと「いちおう」はよく言ってしまいます。
「えーと」「意外と」「やっぱり」「要は」なども解説されていました。

癖って意識しないとなかなか直せませんが、
ちょっと気を付けようと思いました。

他にもいろいろと書いてありましたが、
これらをマスターしたら
全ての行動を深読みしてしまいそうです

(Y.K)

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