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2016.08.30

夏の宿題

夏の宿題というと、「夏休みの友」を真っ先に思い出します。
小学生時代、夏休みに必ず出された課題用の冊子のことですが、
子供ながらに、夏休みの「友」ではなく、むしろ「敵」だと思っていました。

私はズボラなので、好きな課題は先に済ませてしまいますが
この「友」だけは、毎年数ページは夏休みの最後まで付き合いがありました。
ある意味最後の最後まで「友」と夏休みを満喫したものです。

大人になった今はさすがに「夏休みの友」もありませんが
今年は、云年ぶりに「夏(休み)の友」と再開しました。
私の「夏休みの友」は、国会図書館の遠隔研修サービスで行われている「図書館と著作権」の講座受講です。
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/fy2016/index.html

これは国会図書館が図書館員向けに行っている無料の研修で、
著作権についてのほか、レファレンス共同データベースについて、
書誌データの利活用、資料デジタル化の基礎等々さまざまな講座が用意されています。

研修方法も集合研修(国会図書館)のほか、団体への講師派遣、
そしてインターネットで受講ができる遠隔研修があります。
私は今回、インターネット上学べる遠隔研修の1つ「図書館と著作権」の講座に申し込みをしました。

今までぼんやりとしていた著作権について、わかりやすく丁寧に解説されており
著作権の利用判断についても学ぶことができます。
中でも「図書館報・ポスターなどの作成と著作権の関係」については興味深く
自分たちが作成する図書室広報誌などで図書の表紙を掲載する場合はどうかなど詳しく説明してくれています。
あぁ知らなかったなぁ、ということがいくつもありとても良い学びになっています。

また各章ごとに最後に確認テスト(!)までついているため、否が応でもしっかりと学ぶことができます。

しかしなぜ、今頃になり「夏休みの友」と再会しようと思ったのでしょうか。
自分でもよく分かりませんが、夏休み期間になると、なんとなく「何か学ばなきゃ」という意識が出てくるのです。
なぜだかは分かりませんが、ある意味強迫行為(笑)
これも学生時代を通じて長年培われた「夏休みの友(課題)」の習慣なのでしょうか…?

さてこの講座、9月末までの開講ですが、あと半分(…)講座が残っています。
私はまた再び、友と夏が終わるまで(むしろもうすでに終わっていますが)過ごすことになりそうです。


ズボララーナ

2016.08.24

研修会講師江口先生の翻訳書ご紹介

8月も終わりに近づきました。
子どもたちはそろそろ宿題が気になる時期ですね。
図書室の利用者も、遊び疲れか夏バテか…なんとなくぼんやりしているように感じられます(それともぼんやりは私だけ?)。
皆様は体調を崩されたりしていませんか。
夏の終わりを頑張って乗り切りましょう!

さて、東京武蔵野病院でJHLA2015年度第2回研修会を終えてから9か月が経ちました。
あの時、東京武蔵野病院副院長江口重幸氏が特別講演をしたことを、皆様ご記憶だと思います。
本当に本が好きで、書くことも好きで、とことん調べることが大好きな先生です。
その江口先生がこの度、精神科の事典を10年がかりで訳し上げましたのでご紹介させていただきます。

「精神医学歴史事典」 
エドワード・ショーター著、江口重幸・大前晋監訳
みすず書房 
ISBN:9784622078685 9,000円(税別)

著者の引用をその原典にまで当たり、フランス語、ドイツ語の訳の間違い、綴りの間違いなども修正しながら、休みの日はずっと訳していたようです。
傍から見ているとその作業は大変苦しそうでもあり、またそれを楽しんでいるかのようでもありました。
たまに図書委員会の後で、その生みの苦しみを委員にこぼす時の顔がなんとも嬉しそうでした。(マゾヒストっぽい感じ?)

精神科の事典というと総合病院の図書室にはあまり馴染みがないかと思いますが、是非一冊(見計らいでも結構ですので)注文して手に取って見てください。
出版社みすず書房の書誌事項を付けますのでご覧ください。

精神医学歴史事典
[著者] エドワード・ショーター  
[監訳] 江口重幸   [監訳] 大前晋   [訳者] 下地明友   [訳者] 熊﨑努   [訳者] 堀有伸   [訳者] 伊藤新   [訳者] 秋久長夫
[出版]みすず書房
http://www.msz.co.jp/topics/07868/

今日の精神医学は、過去半世紀を導いてきた精神分析学の実質的な死と、疾病の理解のためには脳生物学を、治療の主要な有効性に精神薬理学を強調するものへの交代期とみることができる。概念も診断も混乱している今日、歴史上生まれてきた概念の連続性と断絶の諸相は、どうなっているか。たとえば、精神医学がいまだにフロイトに恩恵を受けているものは何なのか、精神薬理学の強調はいったいどこから由来したのか、クレペリンとはいったい何者か、そして、精神医学の総体を知るために、何が必要なのか。本書はその構想から誕生した初めての歴史事典である。
いつ・どこで・だれが・いかにして精神医学についての何々をしたか。近代精神医学が発展していく19世紀以後を中心に、「アルコール依存症」「アルツハイマー、アロイス」から、「ロボトミー」「ロールシャッハテスト」まで、さまざまなカテゴリーや、時代や地域を越えて関連する211の大項目を50音順に網羅する。それぞれの項目は独立した読み物で、相互連関性も行き届き、最近の項目も充実している。巻末には検索に便利な索引1347項目を付す。

(文責)東京武蔵野病院精神医学情報センター 伊藤理恵

2016.08.17

新しい祝日

今年から祝日が増えました!
「山の日」です。

「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日なのだそうですが、
自分はというと、山とは無縁な一日を過ごしました…。
みなさまは新しい祝日、どのように満喫しましたか?

以前から山には興味があるのですが、
なかなか山に親しむ機会をもてずにいます。
祝日まで出来たのですから、来年こそは、と思いつつ、
真夏の山登りはちょっと気がひけてしまいます。

でも、これまで祝日のなかった8月に新しい祝日が増え、
お盆に合わせて少し長めのお休みが取りやすくなるとよいですね。


さて、お盆シーズンはちょっぴり病院も静かです。
ご自宅でお盆を迎えるため、一時帰宅される方もいるとのこと。
外来患者さんも、帰省などで地元に帰られている方とか、
いつもとは異なった方が来られているのかもしれません。

お盆が終わり、また日常が戻るころ、
そろそろこちらの地方は秋の空です…。

(北のしろくま)

2016.08.10

思い出の本

私は子供の絵本をお借りする為、自治体の図書館に大変お世話になっています。
どの絵本もお話しや挿絵がとても素敵で個性豊かです。

絵本を探していると時折、私が子供の頃に読んだ絵本と再会できる瞬間があります。
「いもとようこ さん」「いわさきちひろ さん」「五味太郎 さん」の温もりのある絵。
「おばけのてんぷら」「ぐりとぐら」「三びきのやぎのがらがらどん」「11ぴきのねこ」
「ねずみ君のチョッキ」「はらぺこあおむし」などです。


「りゅうのめのなみだ」(偕成社)
浜田廣介 文・いわさきちひろ 絵


「おばけのてんぷら」(ポプラ社)
せな けいこ 作・絵

これらの絵本と再会できた瞬間に「懐かしい!」と思わず手に取ってしまいます。
しかも数刷目として今もなお現役で、新しい本の状態で本棚に並んでいることに感動を覚えます。

そして、夏休みが近づく頃に書店では文庫コーナーが広く特設されます。
表紙は現代のイラストレーターによる新デザインです。
ずっと前に読んだ、または読みかけのあの本とも再会できます。
毎年、懐かしくなり、また読んでみたい気持ちになります。

私自身は読書の習慣から遠くなっていました。
絵本や文庫コーナーを通して、改めて読書による心の安らぎやドキドキ感などの魅力を実感しています。

私は今幸運にも病院の図書室勤務となり図書室で仕事をしています。
日々の蔵書登録を通して、様々な分野の専門書のタイトルを目にする機会をいただいています。

様々な医療の専門分野があり、その分野を多くの方々が研究されています。
そして、その本や論文を熱心に読み勉強される方々がいらっしゃいます。
その努力に尊敬の念を抱きます。

振り返ると、ずっと前に読んだ思い出の本からも著者の熱意を感じ取り、
その頃の思い出と一緒に心に残っていたのかもしれません。

皆様にとって「思い出の本」はどのような本でしょうか。

(図書館好き)

2016.08.05

患者図書支援事業 「広報誌」を更新しました。

今回は、君津中央病院「やすらぎ文庫」だより (Vol.16) です。
年6回発行されている「やすらぎ文庫」は、平成25年12月より作成されており、君津中央病院公式サイト内『患者図書室「やすらぎ文庫」』でvol.1から閲覧できます。
ぜひ、こちらもご覧ください。

担当者からのコメントです。

当院の患者図書室は、来室される方々が自ら病気や治療の理解を深められるよう支援することが目的です。
私たち専任看護師がお話を伺ったり、患者さんを支援出来そうな本を紹介したりしています。
生活や介護の事、子供の療育、がんの相談、病気全般のお話を伺うのですが「体の事は医療従事者が考えてくれるもの、素人は本を読んでも分らない」と思っておられる方が多いと気付きました。
そこで毎回よく読まれている本を載せて、どんな方が読まれるか?参考になる点はどこなのかを掲載するようにしています。
図書室行事を載せる等、利用された方の紹介をして行ってみたいと思えるように考えています。

当委員会では、各施設の利用案内・広報誌を紹介し、参考にしていただきたいと思います。
発行されている施設の皆様、ぜひ皆様の作成された利用案内・広報誌をこのサイトで紹介させてください。
ご連絡お待ちしております。

(患者医療図書サービス支援事業)

2016.08.03

パステル和みアート

当院のがん相談支援センターでは、毎月第3火曜日に定期的にサロン「おひさま」を開催しています。「おひさま」という名前には、参加された皆さんに光が届きますようにと願いが込められています。
午前は専門家による学習会、午後からは茶話会、パステル和みアート、タオル帽子作成などを開催しております。
私も以前からパステル和みアートに興味があったので、体験に参加させてもらいました。
パステル和みアートの魅力は、絵が苦手な人にでも指を動かすだけで不思議と絵が描けてしまうところです。
今回私が挑戦した「サンセットビーチ」というテーマは、今この時期にぴったりのものです。私は砂浜に色を使わず、海の色にピンク、ブルー、イエローなどで表現しました。
テーマは同じなのに、一つ一つ違う作品でどれも感動してしまいました。
参加者の一人として、完成した作品に癒され、また元気をもらい、温かい気持ちになれました。
最後にがん相談支援センターのスタッフの皆さん、貴重な体験をありがとうございました。

 



はたはた

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