研修会topics
2022.08.30
JHLA2022年度第1回研修会(オンライン)第3回情報交換会報告
研修会も残すところあと2日、2か月の配信期間あっという間に過ぎてしまいました。
皆さん、もう全ての講演、報告を視聴されましたでしょうか?
時間が合わず視聴できていない講演、報告ギリギリまで視聴してください。
為になること間違いなしです。
第3回情報交換会は「資料の除籍・廃棄」についてスタッフ含め14人の方が参加しました。
前回、去年の第2回研修会でも資料の除籍・廃棄については取り上げられており、
皆さんの関心の高いことが良くわかりました。
今回の研修会会員報告の那覇市立病院・瑞慶山沢子様の「資料の除籍について」
を拝見して、とても勉強になりました。那覇市立病院は建替えのため引っ越し、
図書館の面積が狭くなるという中での苦渋の選択・廃棄の様子がよく分かりました。
瑞慶山様はその中で「除籍基準の成文化の大切さ」ということを話しておられ、
改めて当院の除籍基準を調べました。
当院は単科病院の為、購読・収集する資料が偏っております。
雑誌については基準を作っておりましたが、図書については見当たらず、
前任者にもお伺いしましたが、その都度、スペースなども考えて
相談しながら除籍すると判りました。
でも、他の総合病院がどのような基準を持って除籍・廃棄に
当たっているかとても興味がありました。
雑誌について、参加者のうち製本しているのは当院含め2人でした。
部署保管の雑誌は紛失されてしまい1年揃わなくなってしまい、
製本する価値、取っておく価値があるのだろうかという所もありました。
製本しない所は、製本費用をかけるならその分、資料購入費に回したいということでした。
殆どの図書館が5年、10年と廃棄する年限を決めているようでした。
図書については15年20年と年限を決めて除籍、また改版が出たら除籍と決めて
いる所もありましたが、雑誌に比べると年限を決めているところは少なく、臨機応変です。
例えば改版したら除籍…とはいっても、改版前が見たいなど要望もあることがあるので、
その科の医師や図書委員会で相談して決定していくという病院もあり、
成文化はされているとはいえ、柔軟性に富んだ、利用者に優しい除籍
だということが判りました。
今回参加して、皆さんの試行錯誤のお話や実体験をお伺いして、
JHLAの会員の私たちは、大学図書館や公共図書館の一スタッフと違い、
図書館の予算・スペースを鑑みながら、
どうしたら利用者に一番良い環境で沢山の情報・資料を
提供できる図書館になるか常に考えていかねばならないのだと感じました。
(by 教育研修委員)