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2016.08.24

研修会講師江口先生の翻訳書ご紹介

8月も終わりに近づきました。
子どもたちはそろそろ宿題が気になる時期ですね。
図書室の利用者も、遊び疲れか夏バテか…なんとなくぼんやりしているように感じられます(それともぼんやりは私だけ?)。
皆様は体調を崩されたりしていませんか。
夏の終わりを頑張って乗り切りましょう!

さて、東京武蔵野病院でJHLA2015年度第2回研修会を終えてから9か月が経ちました。
あの時、東京武蔵野病院副院長江口重幸氏が特別講演をしたことを、皆様ご記憶だと思います。
本当に本が好きで、書くことも好きで、とことん調べることが大好きな先生です。
その江口先生がこの度、精神科の事典を10年がかりで訳し上げましたのでご紹介させていただきます。

「精神医学歴史事典」 
エドワード・ショーター著、江口重幸・大前晋監訳
みすず書房 
ISBN:9784622078685 9,000円(税別)

著者の引用をその原典にまで当たり、フランス語、ドイツ語の訳の間違い、綴りの間違いなども修正しながら、休みの日はずっと訳していたようです。
傍から見ているとその作業は大変苦しそうでもあり、またそれを楽しんでいるかのようでもありました。
たまに図書委員会の後で、その生みの苦しみを委員にこぼす時の顔がなんとも嬉しそうでした。(マゾヒストっぽい感じ?)

精神科の事典というと総合病院の図書室にはあまり馴染みがないかと思いますが、是非一冊(見計らいでも結構ですので)注文して手に取って見てください。
出版社みすず書房の書誌事項を付けますのでご覧ください。

精神医学歴史事典
[著者] エドワード・ショーター  
[監訳] 江口重幸   [監訳] 大前晋   [訳者] 下地明友   [訳者] 熊﨑努   [訳者] 堀有伸   [訳者] 伊藤新   [訳者] 秋久長夫
[出版]みすず書房
http://www.msz.co.jp/topics/07868/

今日の精神医学は、過去半世紀を導いてきた精神分析学の実質的な死と、疾病の理解のためには脳生物学を、治療の主要な有効性に精神薬理学を強調するものへの交代期とみることができる。概念も診断も混乱している今日、歴史上生まれてきた概念の連続性と断絶の諸相は、どうなっているか。たとえば、精神医学がいまだにフロイトに恩恵を受けているものは何なのか、精神薬理学の強調はいったいどこから由来したのか、クレペリンとはいったい何者か、そして、精神医学の総体を知るために、何が必要なのか。本書はその構想から誕生した初めての歴史事典である。
いつ・どこで・だれが・いかにして精神医学についての何々をしたか。近代精神医学が発展していく19世紀以後を中心に、「アルコール依存症」「アルツハイマー、アロイス」から、「ロボトミー」「ロールシャッハテスト」まで、さまざまなカテゴリーや、時代や地域を越えて関連する211の大項目を50音順に網羅する。それぞれの項目は独立した読み物で、相互連関性も行き届き、最近の項目も充実している。巻末には検索に便利な索引1347項目を付す。

(文責)東京武蔵野病院精神医学情報センター 伊藤理恵

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