ブログ

2016.07.11

所属は再生医療室

今の所属部署は図書とは無縁の「再生医療室」です。

再生医療というと山中教授のiPS細胞が有名ですが、当院では「脂肪由来間葉系幹細胞」を用いた再生医療を実施しています。脂肪の中にある幹細胞には傷んだ箇所を修復する作用があると言われていて、患者さん自身の脂肪から幹細胞をとり出し、培養して点滴等で治療に用いる方法です。下の写真は培養を行う無菌施設CPC内を撮影したものです。

 

(私がここで作業しているわけではありません。念のため)

 「再生医療新法」が201411月に施行され、再生医療を行うには、実施提供計画を厚生局に提出、受理されて初めて、治療を始められることになっています。その提供計画の作成で、昨年の秋は四苦八苦していました。

一通りの提出書類ができたら、すぐに厚生局へ提出というわけではなく、まずは厚生労働省に認可された再生医療の委員会でのお墨付きをもらわなくてはなりません。不備等がある場合には書類を修正、再度、委員会にかけて適切となったところで、厚生局へ提出となります。厚生局へ提出すればOKというのならよいのですが、その後、厚生局の専門官からの厳しいご指摘を受けて、修正、専門官に確認していただくことを何度か繰り返してようやく、受理という次第です。

よかったのは、書類の中で論文の概要等を記載し、治療の安全性や妥当性を示す際に、文献検索の経験が多いに役立ったことです。マイナーな文献が必要になり、CiNiiで所蔵を調べ、JHLAの会員機関が該当していた場合、依頼してFAXで送っていただいたこともありました。その際には再生医療等委員会の委員長に対応が早いとほめていただきました(私が早いというよりも対応いただいた所蔵機関の会員さんが迅速だったのですけどね)。

そんなこともあり、HospiCaに参加したいのはヤマヤマですが、何年も前の雑誌が未製本で乱雑に配架されている図書室を見ると、病院側にも現在の図書室担当(医局秘書)にも強く言えず、ちょっとモヤモヤしている今日このごろです。

M.I

コメント

コメントフォーム

Calendar

«7月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       

Search This Blog

Feed

ほ・す・ぴの部屋

2014年8月までのブログはこちら