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2015.09.09
大正琴
私が高校生の時だったと思います。祖母の家に大正琴がありました。祖母が習っていたようですが、その時は使われていませんでした。
ある日、「おばあちゃんが使っていないなら私が欲しい」と聞いてみました。
祖母からは「先生に習って、一生懸命使ってくれるならあげてもいい」と言われました。
大正琴は欲しかったけれど、他にも習い事をしていたし、そんなに一生懸命する自信もなかったので、そのままになっていました。
何年か後、祖母が亡くなり大正琴は私の家に届きました。すると今度は母が習い始めました。祖母の言葉通り大正琴教室に通い、発表会にも何度も出て、10年以上続けていました。
今は母も辞めましたが、いつのまにか大正琴は2台になっています。
次は私の番かなと思いますが、「やるからには一生懸命」という言葉を思い出し、中途半端な気持ちではなかなか始められません。でも仕事やいろいろな場面でこの言葉を思い出し、私の支えとなっています。
大正琴は私の老後の課題かな…と思っています。 (F.K)