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2018.02.21

無常 無駄 無奈 無窮

大げさな漢字を並べ立てましたが、患者さん用図書コーナーについての今の私の気分です。 

無常:15年ほど前に職員からの寄贈図書によって患者さん用文庫ができました。
  「入院していても普通の社会生活に近いものを」という公共図書館が
   病院へ出張貸出しをしていたような考えから始まったものです。
   図書担当ボランティアさんも5,6人集まり、初めは月に2回位集合して
   所蔵印、ラベル、糊付け、ブッカーかけなどをしてブックトラックに
   積んで病室をまわっていました。
   3年ほど経った頃、狭いながらもガラス張りで外が見える元喫煙室を
   図書コーナーに使わせてもらえることになり常設開架コーナーとなりました。
   JHLAでも患者さんへの医療情報提供が研修会で取り上げられるようになり、
   折よく沢山の保健・医療関連の図書が寄贈されて大分豊かになりました。

無駄:2年もしない内に、そこが院内コンビニのスペースに使われることになり、
   エスカレーター下の頭をぶつけやすい危ない場所へと移動することになりました。
   棚・椅子・テーブルすべて倉庫にしまわれた不要物を利用し、
      図書・雑誌・新聞も寄贈、予算0円で運営していますが、この時だけは

   狭すぎるので壁一面に作り付けの書棚を作ってくれました。穴倉のような
   場所ですが、ランプのオレンジの光が家庭的なムードをかもしだしてくれて
   入院患者さんは「ここが一番好き」と夜の時間を楽しんでくれた方もいます。
   しかしこの病院は面積が狭く、看護部説明外来でそこを使うことになり、
   また移動しなければならなくなりました。次のところを考えると7割の図書を
   廃棄しました。寄贈してくださったことを思うとつらい作業でしたし、
      残す
図書(段ボール25箱位)の保管場所も追われて移さねばならなかったり…
   本を運ぶというのは簡単な事でないのはやったことのある人にはわかってもらえるでしょう。
   せっかくの作り付けの書棚は粉砕されてしまいました。

無奈:(ムナ;どうしようもない)
病院本来の大切な業務ですから、場所がなければ提供するのは仕方のないことですが、
ある時、何の前触れもなく、決定したことを告げられ、「1か月の内に片付けて」
となるのでした。50代の係長は本当によく手伝ってくださいました。
老女数名では無理でした。そして、今度はコンビニ前の人通りの多いところを、
低書架で囲むようにしてコーナーを作りました。それによって案外いい空間ができて、
コンビニ利用や会計待ちの多くの方に立ち寄ってもらえました。
昨年12月に病院機能評価受審が有りましたが、「患者さんへの医療情報提供はできている」
という講評とともに、各病棟、外来、図書コーナーでの一般的な図書の提供についても
大変評価をもらうことができました。しかし今月また「移動」を告げられ、
うんざりした気持ちでまわりを見回し座り込みました。そのあたりの構造を大々的に作り変えて、
これからの病院にとって大切な部署のスペースを作るためです。しかたないっすか?!

無窮:でも図書コーナーは何とか残してくれるそうです。残す方向に尽力してくれた方に感謝です。
場所はまだ決定されていないようですが、またエスカレーター下に戻る可能性大との事。
作り付けの書棚はもうありませんが、またレイアウトを考えて
患者さんが憩える場所を作りたいと思っています。

(流浪の民)

 看板

 昨年のクリスマス

 低書架・テーブル・娯楽図書の棚

 ブックトラック(各病棟)

 外来待合室



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