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2017.07.12

「気になること」

この夏、犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ
改正組織犯罪処罰法が施行された。

一市民としても、成立までの流れが不明瞭、
説明不足だったことに加え、処罰の対象が不明瞭で、
今後「内心の自由」が脅かされる危険はないのか?
いやありうる、と危惧しています。

実際に犯罪を実行していなくても、
犯罪の実行に合意したことを処罰するため、
捜査では、外部からは分からない心の中で何を考えていたかを
調べることになるそうです。
計画を客観的に立証するには、電話やメール、LINEを傍受するなど、
日常生活に入り込む必要があると言われています。

図書室で資料提供、個人情報を扱う立場としても、
大変不安な気持ちを持っています。
特に公共図書館等では提供側の選書をはじめ
図書館活動への自主規制や萎縮の動き、
利用者の「知る自由」など利用自体への影響、
また、利用や貸出履歴など図書館利用における秘密が
損なわれる可能性はないのか。。。
心配はつきません。

病院図書室では当てはまるケースは少ないのかもしれませんが、
利用にかかわる情報の取り扱いに十分注意し、
利用者の情報・利益を守る観点を
あらためて確認したいと思ったところです。


MTK

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